しゅうへい
飲食業のマネジャーからIT業界へ転身。kintoneに出会うことで業務システムは「自ら」作れるということを発見。自身の経験を元に、kintone導入のポイントを伝える。
この記事では、kintoneに専用の会員制サイトを構築した事例として、スクール・各種ワークショップを運営する会社様の事例をご紹介します。
kintone導入の背景
導入前はWordPressを使ったシステムを運用していたのですが、WordPressは元々ブログ用の仕組みの為、予約管理など複雑な管理業務に対応するには限界があったようです。そこで、柔軟さを持ち、なおかつシステムに関する知識が無くても管理・活用できるツールを求めていた時に、kintoneに出会い、強い魅力を感じたようです。
上記でも述べたように、導入先の企業様は今までWordPressに付随する形での管理・マーケティングを行っていたのですが、どちらも効果はいまいち、下記のような悩みを抱えていました。
導入前の問題点
・二度手間作業
・紙ベースによる管理業務
・不安定な売上
etc...
最大の悩みは「不安定な売上」、まずここを解消していく為の仕組み作りに取り組み、そこに付随する形でその他の問題点を改善していくという方針にしました。細かく打ち合わせを重ねながら、最終的に下記のよう構築しました。
マーケティング
マイページを作成し、囲い込みの仕組み強化。
期待する効果
・各種様々な情報をマイページ内で発信した事によって、顧客単価が上昇。
・月額課金制にしたことで、毎月の売上予測ができるようになった。
・ポイント購入制として、費用感を感じにくくした事で予約率がアップ。
・マイページ内でオンライン予約できるので、チャンスを逃さない。
スクールの管理業務
マイページの情報とkintoneの連携
(イメージ図)
導入効果
・スマホからでも最新情報をいつでもどこでも確認可能に。
・マイページの新規登録情報がkintoneへ自動追加 → 会員管理が簡単に。
・予約申し込みもkintoneへ自動追加 → 常に最新の予約状況を確認できるように。
・決算情報もkintoneへ自動追加 → 売上管理も楽々簡単に。
システム導入をする際に最も必要となってくる事は、「最大の問題」を認識する事です。
ここが見えていない場合、システム導入しても効果を得られない、というか最大の問題を解決できていなければ、効果を得ている事は自覚できません。
システムの導入においては事前のヒアリングや計画はとても重要です。
お客様の真の問題、課題を明確化し、最善の策を提案する。
当たり前のことですが、ヒアリング不足では最善策は提案できません。お客様自身も最大の問題を自覚していない場合が多いからです。
まとめ
・顧客管理(CMS)、予約管理には柔軟なカスタマイズが可能なkinoneを利用
・会員制サイト(マイページ)部分はWordPressと連携する専用サイトを構築
・kintoneと会員制サイトが直接連携することで、最大の問題も解決